絵師のおすすめ本「人体解剖図から学ぶ人物ポーズの描き方」筋肉を描く話
- 2016.06.15
- 絵師さんのお役立ち情報
- 本, 筋肉
こんにちわ、広告漫画家似顔絵師さや☆えんどうです。
私の本棚にはこういう本があります。
この本は、進撃の巨人に出てきた大型巨人みたいな筋肉のモデルの絵が沢山載っています。
どうしてこんな本が必要だったかというと…
この本が必要な理由
戦隊ヒーローっぽい絵というのは、服がピッチリして、筋肉のラインがはっきり出る絵というイメージがあります。
アメコミのようにムキムキだとやりすぎですが、昔あった「ガッチャマン」などのような筋肉の具合だと想像されます。
普段筋肉を描きなれていない自覚があるので、参照するためにこの本を買ったのです。
この「筋肉を描く」ことについては、昔ゲーム会社でも苦戦した思い出があります。
他の人が描いているキャラクターの線を「塗る」という仕事でした。
キャラクターがプロレスラーで、筋肉が際立つような影をつける必要があったため、筋肉質なキャラクターに慣れていない私は、資料を見ながら描こうと思いました。
手っ取り早くネットで資料を探したのですが、なかなかみつかりません。
本物のプロレスラーの写真は、案外脂肪がついてて筋肉のライン出てないので、参考になりませんでした。
ならば痩せていればいいと思い、ボクシングの写真をさがしたのですが、これも意外と筋肉のラインがわかりにくいのです。
そこで生身の人間ではなく、筋肉を強調した絵なら良いのではと思い立ち、格闘ゲームの絵を探しました。
しかし、格闘ゲームだと予想以上にキャラクターが服を着ていて、なかなか狙った箇所の筋肉が見つかりません。
「もっと脱いでいる筋肉の絵があれば…」と悩んだ私がたどり着いたのは…
「超兄貴」というゲーム作品でした。
筋肉ムキムキのボディービルダーの格好をしたキャラクターが沢山でてくる作品です。
WEBサイトにあったイラストだけでもかなり参考になりました。
こうして、「超兄貴」のおかげで仕事ができたのですが、
「超兄貴」の絵を並べて描いてたら、後ろを通った人が高確率で笑いながら通っていくようになりました。
この手の「筋肉のわかる」本は、いちいち「超兄貴」の画像を探さなくてもいいように一冊は持っておくと便利かと思います。
「人体解剖図から学ぶ人物ポーズの描き方」
えんどうから見たこの本の魅力は…
いろんな角度の、殴る蹴る、剣などを使った格闘シーンが描かれており、アクションが得意でない人にもいいかも。
内臓や眼球など、切断面のイラストがあり、急にスプラッタ表現が必要になったときにも参考になりそうです。
ポーズの描き方の注意点なども書いてあるので、それを読むだけでも面白いかもしれません。
一言で言ってしまうと
「普段から描き慣れてない人が思いがけず筋肉や内臓を描くことになったとき、ヘンな所に線を入れてしまわないために持っとく一冊」
でしょうか。
ご参考になれば幸いです。
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